首上下のシチュボ感想ブログ

乙女向けシチュボ(シ彼)の感想書きます/ブルスカ( @kubijoooge.bsky.social )

【感想】『ヤンエロ~愛するが故に~2』(cv.柊三太さん)

こんにちは、首上下です。[11]

 

 寒いですね~

急に寒くなってきたので上着を飛び越えてマフラーに手袋と、完全防寒しています。

 こんなに寒い日は糖度高めどころか、熱すぎて火傷するくらいの作品を聴きたいですよね~

 

 ということで、今回は

『ヤンエロ~愛するが故に~2』(cv.柊三太さん)

を聴きました。

 

 タイトルの通りにヤンデレ18推作品です。ジャケットも不穏で、これを男性がいるレジに持って行った日のことは忘れられません。

 そして例によってシリーズものですが、2しか持っていません。ただ2を聴く限り他との繋がりはなさそうなので、好きそうなキャラ・声優さんから聴いていいと思います。私は完全に柊三太さんの名前で買っています。

 

あらすじ

 

 主人公は出版関係の仕事をしており、恋人のレンは小説家です。主人公はレンの小説を読むのが大好きなようで、レンも主人公が一番に自分の書いた話を読むことが何よりの楽しみでした。

ある時、主人公が編集の部署に異動。ジャンルも小説を担当することになり、レンは大喜びでした。しかし、主人公はレンの担当ではなく、別の男の担当に就くことになり...

 

 最初は順風満帆に見えた2人ですが、主人公とレンの時間が合わなくなり、主人公が他の男と過ごす時間が長くなってしまったことでレンはヤンデレに走ってしまいます。

 

 まず最初に言いたいのがトラック名。

 

 このCDを持っている人に聴きたいのですが、トラック名が怖すぎません?違うCDのトラック名が間違って登録されているのかな…?と思いましたし、最初は何事もなく仲良くしているのでこのトラック名が何を表しているのかを真剣に考察していました。この時点からこんな歪んだ日記書いていたのですかね...怖いですね

 

【トラックリスト】
第1部:彼との日常
1.2013年10月25日(金)あなたによつて私の生は複雑になり 豊富になります
2.2013年10月31日(木)あなたのせつぷんは僕にうるほひを与へる
3.2013年11月8日(金)人を信ずることは人を救ふ
4.2013年11月26日(火)あなたは其のさきを私に話してはいけない
5.2013年11月27日(水)のがれる途(みち)無き魂との別離

6.2013年12月5日(木)いやなんです あなたのいつてしまふのが

7.2013年12月9日(月)あなたは私の為めに生れたのだ

8.2013年12月11日(水)ああ、あなたは其を生きた眼で見てくれるのです

9.2013年12月13日(金)あなたが黙つて立つてゐるとまことに神の造りしものだ

 

第2部:normal end
~愛するが故に……の正規ルート~
10.2013年12月13日(金)あなたは本当に私の半身です

 

 そして本当に悔しいのですが、この第2部のnormal endは初回生産盤にしか付いていないトラックなので聴けてないんですよね。ですので、感想は第1部のみになります。またタイミングを見て買いなおします。

添い寝CDとかも初回盤にしか特典フリートークが付いていなくて、買いなおさないといけないんですよね。皆さんはちゃんと確認して買いましょうね。購入前に公式ホムペ見るのは必須ですよ。

 

それでは感想に移ります。

 

 ヤンデレに走る動機は普通でしたね。そもそもヤンデレをたくさん聴いているわけではないので偉そうに批評できませんが。

 しかし、ヤンデレてからはかなり怒涛の束縛を見せます。「他の男と電話をして声を聴かせるな」はまあ分かりますが、「他の男が触った(運んだ)郵便物を受け取るな」、「そもそもこの家の木材も他の男が育てたものじゃないか…!」と気付いてしまいます。人は一人では生きていけない、ヤンデレが頭を悩ませる問題ですね。

 

そして限界突破してしまいます。「お前が俺の上に乗って二人で死ねば、肉が腐って混ざり合って一つになれるんじゃないか…!?」天才です。

 

そこでもう殺されるのかなって思いましたが、何とか最後まで生きたまま本編が終了しました。本編外で殺される可能性がそこそこ高そうですが、その後の想像が膨らむので良いのではないでしょうか。

 

個人的感想なのですが、「ヤンエロ」と銘打っている割にドエロではないのと感じました。これは自分がDLsiteの同人音声の聴きすぎているせいだと思いますが…

 「エロっぽい」が多くて実際のシーンはそこまで多くないです。エロっぽいキスがいっぱいでした。

 

ただ、ラストの完全に振り切った後のエロパートは、柊三太さんってこんな気持ち悪めな演技もしてくれるんだ…!!とかなり嬉しさ感じました。こんな早口で切羽詰まりながら変態みたいなことを言ってくれるようなイメージは無かったです。柊三太さん集めている人は聴きましょう。

 

 本当はブックレットも見ながら感想を書きたいのですが、どうしてもCDの山から発掘できなかったので感想はここまでとします。また初回盤を買いなおしたらこの記事に書き足そうと思います。

 

以上、首上下でした。

 

【感想】Gastronomie〜ご主人様とメイドの美食倶楽部~第肆巻 緑川十影主催(CV:髭内悪太)

 


 お久しぶりです、首上下です。[10]

 


 無事にイベント用の原稿も完成したので、その他諸々の準備の隙間に数本聴いてきました。

 


 積みシチュボ(今まで聴いたことなかったヤツ)を聴くのは1ヶ月ぶりなのでかなり楽しめました。やっぱりシチュボは良い文明ですね!!!!

 


 Gastronomie〜ご主人様とメイドの美食倶楽部~第肆巻 緑川十影主催(CV:髭内悪太)

 


 この肆というのが何巻なのかよく分かっていませんが(調べたら4巻目でした)、シリーズ作品となっております。

 


 完全に声優さん買いしているので4巻以外を購入していませんが、「美食、耽溺」が大きなテーマっぽいですね。しかし4巻目はその要素もあまりないのでこの巻に関してだけ言えば「牧師、いちゃらぶ」です。かなり好きなジャンルでした。

 


 簡単なあらすじ

 あらすじと感想にはネタバレあります。

 


 目を覚ますと何故かキッチンで全裸、袋に詰められ記憶も無くしていた主人公。そこには髭内悪太さん演じる緑川十影(みどりかわ とかげ)がいました。彼は食人種のような振る舞いを見せて主人公を怯えさせますが、実は正体は牧師。迂闊な主人公に説教しようと脅かしたのですが、彼女に記憶がなく、なおかつ処女でした。そこで十影は主人公が商売女ではないと気付き、身柄を引き取ります。(なんで裸で袋詰めされてキッチンにいたかは最後まで分かりません)

 


  それからしばらく経ち、彼女と十影は恋人同士になっていました。彼女は最初の出会いの時に名付けられた「肉子ちゃん」というあだ名で呼ばれ、普段はメイドとして牧師の十影の手伝いをしています。昼間は敬虔なメイドとして教会で子供たちに接していますが、十影と2人きりになると調教された身でいちゃらぶしています。そこである日、「悪魔祓いをしてほしい」と言われとある豪邸に行くことになり…

 


 美食倶楽部の名前もチラッとしか出てきませんし、美食要素も最初のカニバリズム的な発言と肉子ちゃんの焼いたパンと、依頼主が所蔵しているワインぐらいしか出てきません。そしてなんと、西洋風なジャケ絵やタイトルに反して時代設定が昭和の日本。教会やらワインやらでてっきり舞台は海外かと思っていたので、途中で日本風な名前が出てきて若干混乱しました。最初に十影さんが連呼していた料理がやけに古風なわけです。感想を書くタイミングで初めてがるまにの商品紹介ページを読んだので知りませんでした。

 


 それでは本題の感想に入ります。

 


 最初、やけに演技くさい喋り方で「ん?」となりました。髭内悪太さんの初期作なのか…?と勘繰りましたが、最初のパートはまさしく主人公を脅すための演技だったので、その微妙なニュアンスの違いを演じ分けていた髭内さんに脱帽です。いかにもな棒読みじゃないけど違和感を感じる喋り方…!

 


 ジャケットを見た印象としては、ドSな貴族が主人公を罵倒しながら手のひらで転がすような作品だと思っていたので、いちゃらぶ溺愛ものが出てきて驚きでした。がるまにのタグもレビューもろくに見ないので、もっと怖い作品かと思って積んでた自分を責めています。

 


 最初の出会いのトラックが終わると、次からはカップル成立してイチャイチャしているところまで時間が経過しているので、その最初の怖そうな十影さんのイメージとのギャップも最高でした。

 


 そして何より、十影さんのキャラクター。不良牧師ということで、牧師なのにタバコを吸います。そして表の敬虔な牧師の顔を胡散臭いと言われています。そんでもって猫被りをやめると髭内さんの気だるげな不良牧師の演技。配役ぴったりすぎます。

 だけどオラついておらず肉子ちゃんには甘々です。ちょっと甘えたり、ノーマルの範疇で言葉攻めしたり、お出しされるはずのないと思い込んでいた溺愛を浴びて体が整ってます。

 


 実は肉子ちゃんの記憶が戻って一悶着あるんじゃないかとか、肉子ちゃんと十影さんがすれ違ってしまうのではないかとヒヤヒヤしていましたが、そんなことも特にありませんでした。肉子ちゃんは記憶はなくて自分の名前も思い出せませんがとにかく幸せそうです。大きい起承転結がないのも好きなポイントです。シチュボは繰り返し聴くことを前提に購入しているので、好きな時に気軽に聴いていたいんですよね。(もちろんシリアスな作品も好きですよ)

 


 全体的にとても良かったのですが、一つだけ書かせてもらうと、十影さんの隠部の呼称が気になりました。最初のカニバで脅そうとした時の「アワビ」発言はまあ置いておいて(おっさんくさいですが)、それ以降はこそあど言葉なんですよね。ソレとかアレとか、個人的にはもっとはっきり言ってもらったほうが好きです。

 全体的に西洋チックなのに舞台は昭和なのでなんと呼称するかは迷いどころですが、別に「ペ●ス」でも「イ●モツ」でも違和感はなかったんじゃないかと思います。やはり世界観を守るためにぼかしたのでしょうか。

 


 それ以外は自分好みの低音ボイスが溺愛してくる波乱のないイチャラブCDだったので、星5中星10といったところです。人にもぜひ勧めたい。

 


以上、首上下でした。

【感想】「ペトリコール 男声版」(cv.もるでお)

 こんにちは、首上下です。[9]

 成人向け作品っていつ聴けば良いのか分かりませんよね。

 

寝る前はもう癒し系を選択してしまいますし、普段の日常では全年齢作品を。そもそも1本が1時間~2時間あるわけで、AVを用意してしっかりシコる用意をする男性のように、かなり腰を据えて聴く必要があります(特に初聴きだと)。そういった時間は滅多にとれないので、DLsiteのセールにつられて購入した数百本の作品たちが電子空間に積まれています。最近のシチュ界隈あるあるの問題じゃないかと思っていますが、どうでしょうか?

 

 こんな前置きをしてしまいましたが、今回は全年齢癒し作品の感想を書きます。

 

 『ペトリコール 男声版』(cv.もるでお)

 を今日は聴きました。

 

 今回の主人公は猫ちゃん。猫が雨の日に出歩いていたところ、カフェのお兄さんが拾ってくれてそのままお世話してくれます。

 

 最初の20分はタオルで雨に濡れた身体を拭き、爪切り、耳かきをしてくれます。そして最後は昼寝のトラックが30分ほど。1時間弱の作品で価格は550円。試しやすい価格で良いですね。

 

 ちなみに記事によって作品の値段を記載していたりしていなかったりしていますが、古いCDは中古での購入が多かったり、ちょい高めの同人作品はセール期間を狙って買ったりしているのでそこら辺の作品は値段を記載しないことが多いです。反対に収録時間に対して値段が安い(いわゆるコスパが良い)作品は記載するようにしています。

 

 

 そして出演はもるでおさん。DLsiteがるまにではこちらの作品にしか出演していないので初聴きの方だったのですが、違和感のない演技で自然に楽しめました。少年に近い青年といった声質です(微かに櫻井さんっぽさを感じます)

 

 猫に耳かきってどうやるの?と思うかもしれませんが、おそらくタオルか綿棒のようなもので拭いています。耳かきの音はどことなく発泡スチロールを感じさせる音で、結構ガサガサしています。最初の濡れた身体を拭いてくれるシーンも強めに感じました。

おそらく耳かき音にこだわっているわけではないので、猫恋ちろる様など音特化のASMRを聴いている人は期待しすぎずに、演者さんに集中して聴くのが良いかもしれません。

決して不快な音ではないため、ちゃんとASMRとして楽しめます。ただ繊細な音というよりは、耳の近くで音がしていること自体が気持ちいいと感じています。ニュアンスの話なので気になる方は視聴へGO。

 

 ラストのトラックが26分と少しでずっと寝息が流れます。ここはもう寝たい人向け。

 心音有りと心音無しに分かれていますが、寝息よりも心音の方が音大きめなので、聴きながら寝たい人はここでボリュームを落とした方が寝やすいのではないかと思います。ちなみに私は心音は絶対あった方が良い派です。

 

好みの声の方だったのでまた作品に出演してほしいです。このぐらい演技がかっていない方が寝るのにちょうど良いので、また癒し系に出て下されば…

 

以上、首上下でした。

【感想】真・罵倒CD1(cv.森川智之、立花慎之介、安元洋貴、遊佐浩二)

 こんにちは、首上下です。[8]

 

 変化球系シチュボ、足りていますか?

 

 最近の「厳しめ」や「ギャグ」のシチュボは同人作品が多く、成人向けがほとんどかと思います。全年齢作品が減っている中、多くの作品が設定を凝らしても、恋愛自体は王道を貫いているような気がします(ポケドラ一般コーナーを見ての所感です)。

 

 意識して面白系を集めていた記憶はありませんが、このレーベルはそういったモノばかりだな…と感じたのがフロンティアワークスさんです。

 

 今回は一味違ったシチュボを紹介します。

 

「真・罵倒CD1」(cv.森川智之立花慎之介安元洋貴遊佐浩二)敬称略

 

 こちら罵倒シリーズの3作目です。相変わらず1から紹介しない不親切さですが、本作について書いていきます。

 

 罵倒シリーズの1作目は、「愛ある罵倒!」というタイトルです。それが2まで続き、「もっと罵倒されたい!もっと厳しめで良い!」という声(が本当にあったのか?)に応えて、よりドM向けに作られたのが真・罵倒CDです。

 

 「愛ある罵倒!」の1巻に出演した森川さん立花さん安元さんに加えて、遊佐さんの4名が別々の世界のキャラクターを演じています。1作目とは違ったキャラであり、また話もつながっていないので好きな巻、好きなキャラからお聴きいただけます。

 

 ただ、よりドM向けになったということで、時には理不尽に、苛烈に、冷酷に罵られています。このシリーズを聴いたことがない人はまず「愛ある罵倒!1」がおススメです。キャストトークが特に面白いので。

 

 それでは個々のキャラの感想を。

 

 まずは森川智之さんの演じる保健室の先生。

一見優しそうな先生ですが、生徒が退室するやいなや悪態をつきます。主人公に至っては嫌悪を隠すことなく面と向かって罵倒。何もないところで転ぶ主人公をどんくさい、ブスと評し、「お前みたいなヤツと結婚したがる奴はいない」というニュアンスのことを言います。

明らかにそこまで言う必要はないのですが、とにかく罵り続けるので、どんだけ主人公はドジっ子なんだ…と思ってしまいます。ただ、今作は無印の正当な(?)罵倒とは違い理不尽な罵倒も多いので、先生が天邪鬼な性格である可能性が高いです。

 

個人的に、森川さんは敬語キャラよりもちょっと口の悪いキャラの方が好きなので、この先生はかなり好きでした。保健室の先生なのに口が悪く、天邪鬼。良いキャラです。

 

そしてトラックを分けて甘めのパート。今作の甘パートはとってつけたようなほのかな甘さで、本当にドMな人が脚本書いたんだな…と思うほど薄味です。無印の方が糖度の高めなので、そこも含めてやはり真罵倒は経験者向けです。

 

ちなみに他キャラに比べると一番良心的な気がします。

 

 

 続きまして、立花慎之介さん演じる王子

 王子は召使に辛く当たるようですが、主人公には特に厳しく、理不尽な破壊や暴言が目立ちます。

少しでも掃除に不備があると窓ガラスを割り、貧民街出身の主人公に元の貧しい生活に戻るか脅します。「春を売り、色んな貧しい男の相手をしなければなくなり、最後はズタボロになって捨てられる。」全年齢作品でありながら、なかなか直接的な表現です。

暴言の威力はあまりないものの、シンデレラのお姉さま方のような叱り方が特徴的です。

 

そして次のトラックの甘めパート。今作4つのうちでは一番糖度高めな気がします。掃除のせいで荒れている主人公の手を慈しむ王子。自分のせいで傷ついたのだから、どんな状態であろうと良いとする態度は(拡大解釈)、ヤンデレの片鱗を垣間見せますね。

 

お次は安元洋貴さんのホスト。もう最高最高最高最高。

主人公はホスト初体験。そこで安元さん演じるホストを指名しましたが、ホストは主人公を見るなり嫌がり接客拒否。ホスト曰く「ブス」「ドブス」「不細工」「身の程を知らない」と、もうとにかく顔が気に入らない様子。雑な接客をしながらフルーツや酒を勝手に頼み、主人公に面白い話をしろと無茶ぶりをし、水をかける始末。周りのスタッフや客の反応はあまりありませんが、かなりいたたまれない空気だったことでしょう。

他のどのキャラよりも理不尽に主人公をなじり続けますが、安元さんのド低音で罵倒されると心地いいです。

 

 こんな他作品(しかも同人成人向け)と比べることは良くないかもしれませんが、Bone Cageさんの「復讐サロン」の東江が好きな人はもしかすると好きかもしれません。あれは復讐モノですし、R-18Gなのであまり同一に扱うのは良くないとは重々承知しておりますが、ホストを聴いている時に頭によぎりってしまったので…

最近のがるまに人気なら復讐サロンを知っている人も多いかと思いますので、真罵倒を聴くきっかけになれば。

ちなみにホストは直接暴力を振るっていません。

 

甘めパートはもう一声欲しかった印象です。実はそういうプレイだったというネタばらしは良いのですが、なんせ初対面の客とホスト。急に甘さ全開にはできないにしても、ただ「実はこうだったよ~」の説明だけで終わってしまっています。強いて言えばちょっと犬っぽさのある安元さんが可愛いかな。

 

ここまで甘さを控えられると、脚本の方が「罵倒にいちゃパートは邪道」と思っている罵倒過激派の可能性が出てきます。

 

長々と書きましたが、ついに最後は遊佐浩二さんのお菓子の妖精です。

遊佐さんが妖精さん!確かに他のCDでも妖精を演じていますが(セラピア)、なんとなくイメージと違っていて面白いです。

肝心の罵倒ですが、ダイエットすると決めた主人公がお菓子を食べようとしているのを見て苛烈になじります。

正直に言うと、ダイエット関係のお話はあまり心にはこないんです。シチュボの中にはダイエットをテーマにしたものも多いのですが、聴くたびにどこか他人事という感じで、あまりしっくりこないんですよね。最近はルッキズムが進みすぎてみんな既に痩せていたりして、こういったテーマも減っているのではないかと思います。

 

話を戻して、遊佐さんの罵倒。遊佐さんは罵倒するキャラクターが似合いすぎていて、もはやリズムを感じるレベルです。小気味いい。みなさんが遊佐さんの罵倒を想像したときのイメージまんまだと思います。

特にゲス笑いをするシーンは圧巻の演技力です。可愛さとゲスさが共存するカワイイ妖精さんとなっております。

 

それでは甘めパート。なんと主人公は目標以上にダイエットします。完全な目標達成です。

 遊佐さんがキャストトークで「ダイエットを成功させてしまうなんて、罵倒どころか良い妖精になってしまった」と言う通りです。妖精も太っている時とはうってかわって優しくなります。ただ、痩せているから優しくしているのか、主人公が頑張ったから優しくしているのか判別が辛いです。さらに、ダイエットが成功すれば消えてしまう妖精と人間の間の甘さとは何かを、つい考えてしまいました。

 

 全体としてやはり罵倒中心のCDです。甘さは罵倒に耐性のない人向けの救済措置であり、メインではありません。4人の多様な罵倒が楽しめるCDとなっております。

 

 今回のキャストトークは1人1人が収録するリレー形式です。本当は無印のように全員で企画をやってほしかったですが…どんな気持ちで罵倒の演技をしているのか、他の声優さんの罵倒のイメージなどが聴けます。

 

 以上、首上下でした。

【感想】with you 交わり合う時間(cv.速水奨さん)

 こんにちは、首上下です。[7]

 

 最近急に冷え込んできたので、冬を感じさせる作品を聴いてみました。

 

 「with you 交わり合う時間」(cv.速水奨さん)

 

 まさかの癒しのASMR作品に速水奨さんを起用する大胆さ。眠い時にはこれ1本で安眠確約。母親の説教より長く聴いた声。

 

 おそらく癒し系音声作品の中では1番リピートしている作品です。

 

 あらすじを書こうと思いましたが、なんと過去に書いた記事を発掘したので、こちらで紹介に代えさせていただきます。

 

ハードボイルドな速水奨さんにポツポツ語りかけられる3時間。

 

 恐ろしく長尺。内容も耳かき、グラスの音、ピスタチオを割る音、ライターの開閉音、マッサージ、髪をとかす音など……絶対に寝落ちてしまう作品。ゆっくりポツポツ速水さんの低音で語りかけられると睡魔がすごい。


 絶対に寝られるので高頻度で就寝前に聴いている。最初のトラックは暗唱できるレベルで。

 

 逆にラストの方の記憶がないので今回は耐え難きを耐えてラストまで聴きました。3時間ぶっ通しで聴いたので今日は良い夢見れそう。

 

 1999年の最後の日。ヒロインはバーに入り、そこで二郎さん(cv.速水奨さん)に出会う。そこで年が明け2000年になっても、そして数年が経っても2人の関係は続いていく…(本編でなんと5年の月日が経過する)


 基本的に癒し音声作品だけど、世紀末というか、平成中期というか……二郎さんの気だるげな雰囲気と相まって寂寥感のある世界観になっている(と思う)。本人たちに寂しさは無いです。時間の進みがゆっくりというか、和やかな空気が流れています。

 

 2人のやりとりにOD●TAXIみを感じてしまう。軽妙。聴いて確かめてほしい。癒しSEも会話も全部が良いのでどのトラックを聴いても満足感があるけれど、特に会話では「昼食のチョイス」トラックがオススメ。

 

 おまけで台本がついているが、3時間の長尺に対して台詞は多く無い。呼吸と癒し音の方が長い。髪をとかされている時とかゆっくりした動きを背後に感じて心地良い。台詞が多く無いからか音に丁寧さを感じる…

 

 癒し音声作品は無料も有料も女性声優・男性声優も関係なしに聴き漁っているけれど、眠気を誘うと言う点ではこの作品がぶっちぎり。聴き馴染みのある声って凄い安心感。

 「癒し」タグのついた全年齢作品のオススメを常に募集中です。私はニコ動の炭酸ちゃんを初対面の人間には勧めたい。

 

 万人に勧めたい作品。囁き音声って吐息多めの方もいて、そのねっとり感が好き嫌い分かれるところだけど、速水さんは喋っている時の吐息がほとんどない。

 

 と、こんなことを以前は書いていたわけです。湿り気のあるゆったりした雰囲気の作品ということは伝わったと思います(伝わっていると良いな)

 

 主人公が初対面のダンディな二郎さんに耳かきを頼む変わり者。そのあとも家に押しかけたり、なんと二郎さん(cv.速水奨さん)にツッコミをさせたりしています。

 

 ですが、そんな自由な主人公を可愛がってくれるのがダウナーっぽい二郎さんのいいところ。髪を撫でてくれるシーンで絶対1回は寝ます。

 

 本当に長い作品なので、ぼんやり聴いていると数時間が経過している恐ろしい作品ですが、終盤になるとこの作品の収録をした関係者の方々への感謝の念でいっぱいになります。

 

 こちらの商品、なんと1500円ちょいと驚きの値段なので是非とも買ってください。コスパ良すぎます。もっと高額でもぜんっぜん良い。

 

 他のシチュエーションボイスも過去記事があるので、ときどきこうした形式になると思います。

 

 首上下でした。

【感想】忠犬ボディーガードが偽物令嬢の嘘と身体を暴くまで。(cv.ジンジャー東雲、松岡侑里)【ボイスドラマ版】

 おはようございます。首上下です。[6]

 

 今日は漫画原作があるボイスドラマ化の作品の感想を書きます。

 

「【ボイスドラマ版】忠犬ボディーガードが偽物令嬢の嘘と身体を暴くまで。」(cv.ジンジャー東雲さん、松岡侑里さん)

 

 声優さんの名前を見て分かりますが、女性側も声が付いた作品となっております

正直、滅多に聴かない上に、たまに聴いてもあまり好きじゃないことが多いのでドキドキでした。「クマとトラ」は“男女声有り”と“男性のみ声有り”が選べたのですが、こちらはそういった差分がなかったので尚更…

 

 気を取り直して、作品の紹介です。

こちらなんと、0円作品!!

え0円!!?

ボイスドラマ化の前から原作の漫画を読んでいましたが(同人TL漫画も結構買っています)、かなりの人気作なのでお金をとってもランキング1位は全然狙えると思っていたので、無料の文字に驚きです。原作漫画は続編あり、商業化あり、ピクシブでの落書きまとめや漫画ありと、手広くやっているので、見たことがある方も多いのではないでしょうか。

 

 ところでこのジンジャー東雲さん、すごく好みの声をしています。「あ?」や「あ“~~」など、低めの演技が多いキャラクターですが、それらがイメージ通りの声で喋っています。もうそれだけで☆5評価モノです。

 

 ですがジンジャー東雲さん、今まで聞いたことがなかったお名前でもあり、DLsiteでは他の出演作もない様子。気になって調べたところ、どうやらラッキードッグに出演していたようです。

 ラッキードッグは表面を撫でた程度の知識しかないので出ていたことは知らなかったです。確認したところ自分が所持しているドラマCDには出ていませんでした。

 ラッキードッグがかなりの人気作とは知っていますが、内容がハードそうなこと(設定資料集だけ何故か持っていたので)、そもそも18禁BLが苦手なことやらそれやらで多分触れられません。ジンジャー東雲さんにはこれからのTL作品への出演に期待したいですね。

 

 話を戻して、ストーリーを簡単に説明します。

 

 大学生だった主人公は、なんと自分のプレイしていたゲームの悪役令嬢になってしまった!なんとか記憶喪失した小鳥遊玲子として生活していくが、自分は悪役令嬢。ゲームヒロインと自身のボディーガードである鷹臣がくっついてしまうと自分の命が危ない!玲子はなんとかして周囲の好感度を稼ぎ、鷹臣を解雇しようとするが…

 

 玲子は自身の命の為に必死な健全令嬢、鷹臣はヤンデレがちなボディーガードです。エロ薄めでお買い得な商業版とがっつりエロ同人版がありますが、このボイスドラマは同人を読んでから聴くと良いような気がします。もちろん無料なのでボイスドラマから漫画に入ってもいいのですが、玲子さんと鷹臣が喋ってる!と感動できるのもこの作品の良さですので、とりあえずピクシブでキャラ関係を覚えてもらって…

 

 玲子さんが地の分まで丁寧にしゃべってくれるので、ストーリーはボイスだけでもわかります。

 

松岡侑里さんですが、かなりカワイイ声です。

そもそも、女性の音声作品はASMRの癒し系しか買っていないので、18禁の演技の良し悪しを私は分からないです。ですが、男性声のみ差分があってもこちらを選択するかもしれないと思うほどに良かったです。

 日常パートでは漫画でのイメージよりもかなり控えめ、大人しめな演技だと思いましたが、エロパートではむしろこの大人しめな演技が純情さを醸し出しています。こういったボイスで女性側がうるさいことはあまりないとは思いますが。

 

 ストーリーの感想はボイス化作品で書くものか微妙なので省略します。

 

無料作品でこのクオリティーはとんでもないですし、とりあえず聴いてみるができるのは良いですね。

 

 

 以上、首上下でした。今度のシチュエーションボイスは冬が舞台のものにしようかな…